■ハモンドオルガンとは?
1934年、今からおよそ半世紀前、アメリカのローレンス・ハモンドによって、電気オルガンが発明されました。ここにハモンドオルガンの歴史が始まり、電気、電子オルガンの歴史も始まるのです。1972年、ハモンドは業界で最初にL.S.I(大規模集積回路)を採用。電子オルガン界に新しい時代の幕をきって落としたのです。音色の微妙な変化やアコースティックな暖かみのある表情により、無限の可能性をもつハモンドオルガンを完成しました。
■ローレンス・ハモンドについて
ローレンス・ハモンドは、1895年アメリカ・イリノイ州に生まれました。子供の頃から発明に才能を見せ、わずか14才で自動車のトランスミッションの自動化をフランスのルノー社に提案したというエピソードも残っています。 大学卒業後も、シンクロナスモーターや立体映画装置、電気時計などを次々に開発。 やがて、当時、教会でしか使用されなかったパイプオルガンが劇場でも演奏されるようになり、この電気化の研究を始めました。開発は困難を極めましたが、ハモンドは「磁場で動く金属が電流を作り出す」という原理の応用に自ら開発したシンクロナスモーターを使い、さらに音色を豊かにするためにドローバーを組み込んで、1934年ついに、画期的なオルガンを完成させました。
■音の科学と音楽の芸術
ハモンドの「音」に関する研究の成果は、現在、シカゴの科学産業博物館に展示され、音が作られ音楽として聴衆の耳を楽しませるまでの過程が、わかりやすく展示されています。こんなところにも、ハモンドの「音楽は誰もが楽しむべきだ」という思いが生きているようです。
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